今回は転職の面接試験で事前に用意しておきたい想定質問について解説していきます。
面接で重要なのは、自分の言葉で面接官にしっかり想いを伝え、「この人と一緒に働きたい!」と思わせることです。
ただ、面接は苦手意識を抱える人が多くいます。その原因として「自分にはコミュニケーション能力がないから・・・」と思ってしまうからです。
しかし、面接試験ではもともとのコミュニケーション能力よりも、回答を準備して事前に練習することが大切なことです。
そこで今回は私の経験と共に、よくある想定質問をポイント解説と共に解説してみました。
この記事を読めば、あなただけの回答を準備できます。
- 事前の準備と練習の重要性
- 自分の言葉で教員としての経験を具体的に盛り込む
- 企業の求める人物像と関連付ける
- 教員から転職しようとしている人
- 面接試験に苦手意識がある人
- 面接試験のポイントを再確認したい人

・大学卒業後、10年間教員を経験
・一般企業転職後IT系フリーランス
・若手教員向けの転職、スキルアップ情報発信
・お金無知からFP2級、簿記3級取得
・100名以上の転職、スキルアップ相談を受ける
1自分の質問編
1-1「自己紹介お願いします」

面接でまず聞かれるのはあなたの自己紹介です。
学生時代でも進学やバイトの面接でも聞かれた経験がある人が多いと思います。
自己紹介は自分が一番最初に発言する面接の準備運動だと思ってください。
自己紹介は30秒くらいにまとめておくのがベストです。
例文を挙げておくので参考にしてください。
「フジワラ◯◯と申します。教育系の大学を卒業後、教職の仕事に◯年携わってきました。現職では多くの経験ができましたが、、今後は◯◯のお仕事をしたいと思い、御社に応募しました。趣味は〜です。本日はよろしくお願いします。」
というのがよくある自己紹介です。
まずは紙やパソコンのメモに書き出して、何度も練習していきましょう。
1-2「あなたの職務経歴を教えてください」

次に「職務経歴書」についてです。
職務経歴書は事前に作成し、提出しているものなので、面接官の手元にあります。くれぐれも異なった内容を回答しないよう注意してください。
職務経歴書で重要なポイントは、今までの実績を数値や固有名詞を用いて具体的にすることです。
面接官はあなたの今までの働きからをしりません。短い時間の中で面接官に伝えるためには「数値」や「固有名詞」を用いて、面接官の頭の中にイメージしやすい回答が大切になります。
私が以前、転職活動で作成した回答例も載せておくので、参考してみてください。
「私は◯年間、高校教員として勤務し、主に◯◯科を担当してきました。その間、担任業務を◯年担当し、生徒一人ひとりの成長に寄り添い、個性を伸ばすことを心がけてきました。
また、◯◯部(運動部、文化部など)の顧問を◯年務め、生徒の自主性や協調性を育む指導を行ってきました。生徒指導にも力を入れ、生徒との信頼関係を築きながら、彼らの悩みや課題に向き合い、成長をサポートしてきました。
生徒の成長には、学校だけでなく、家庭や地域社会との連携も重要だと考えています。そのため、保護者とのコミュニケーションを密にし、生徒の状況や課題について情報共有や意見交換を積極的に行ってきました。
また、同僚教員とも連携し、生徒の情報を共有したり、授業や指導方法について意見交換をしたりすることで、より効果的な教育を目指してきました。」
1-3「長所と短所を教えてください」

これもよくある想定質問です。
回答する際に一番やってはいけないのは、ただ単に自分の長所と短所を一言で言ってしまうことです。
例)「私の長所はコミュニケーション能力に長けているところです。一方短所は仕事面では完璧主義なところです」
上記の回答は、自分を面接官にアピールするどころか、根拠がないため逆にマイナスのイメージを持たれてしまします。
これから挙げる長所と短所の3つのポイントを踏まえ、あなたの長所と短所をまとめてみましょう。
- 教員としての経験を具体的に盛り込む
- 企業の求める人物像と関連付ける
- ポジティブな言葉を選ぶ
詳しく見ていきましょう。
- 教員としての経験を具体的に盛り込む
- 生徒指導、授業、部活動、保護者対応など、教員としての具体的な経験を盛り込み、あなたの長所がどのように発揮されたのかを伝えましょう。
- 企業の求める人物像と関連付ける
- 企業の理念や求める人物像を事前に調べ、あなたの長所が転職先でどのように貢献できるかを具体的に説明しましょう。
- ポジティブな言葉を選ぶ
- あなたの長所が、仕事にどのように活かせるのかをポジティブな言葉で表現しましょう。
例文▼
私の長所は、状況を的確に把握し、柔軟に対応できることです。教員として、生徒の状況や学校の状況は常に変化します。
そのため、状況に合わせて柔軟に対応することが求められます。以前の学校では、生徒の進路指導を担当していました。生徒の進路希望は多様であり、保護者の意向も様々です。私は、生徒一人ひとりの状況を把握し、彼らに最適な進路を提案しました。
また、保護者との面談を通して、彼らの不安や疑問を解消しました。その結果、生徒たちは自分の進路に納得し、自信を持って卒業することができました。この経験から、状況に合わせて柔軟に対応することで、相手を支援し、満足させることができることを学びました。」
- 短所を素直に認める
- 改善策を提示する
- ポジティブな視点も加える
詳しく見ていきましょう。
- 短所を率直に認める
- 短所を隠したり、言い訳したりせず、率直に認めましょう。
- 改善策を提示する
- 短所を認識しているだけでなく、どのように改善しようと努力しているのかを具体的に説明しましょう。
- ポジティブな視点も加える
- 短所を克服することで、どのような成長が見込めるのかをポジティブな視点で語りましょう。
例文▼
「私の短所は、完璧主義な傾向があることです。授業準備や生徒指導において、完璧を求めすぎてしまい、時間を要してしまうことがあります。今後は、優先順位をつけ、効率的に作業を進めるよう心がけています。
また、完璧を求めるだけでなく、70点主義でまずは完成させることを意識することで改善を図っています。」
1-4「自己PRをしてください」

最後に「自己PRをしてくだい」という想定質問です。
教員をやっていればよく生徒に「自己PRをしなさい」と言う機会も多くあるのではないでしょうか?
ただ、逆に教員になってから自己PRをした機会のある方は多くはないと思います。
自己PRを回答する際には教員としての経験を強みに変え、企業の求める人物像と結びつけることが重要です。
- 実績を具体的に語る
- 教員としての強みをアピールする
- 企業への貢献意欲を示す
詳しく見ていきましょう。
- 実績を具体的に語る
生徒指導、授業改善、部活動指導などでどのような成果を上げたのか、具体的なエピソードや数字を用いて説明しましょう。 - 教員としての強みをアピールする
コミュニケーション能力、問題解決能力、指導力、忍耐力など、教員として培ったスキルは、多くの企業で求められる能力です。これらの強みを積極的にアピールしましょう。 - 企業への貢献意欲を示す
教員としての経験をどのように活かし、企業に貢献できるのか、具体的なビジョンや目標を語りましょう。
また、企業の求める人物像を理解することも重要です。企業のホームページや採用情報をよく読み、企業が求める人物像を理解しましょう。
例文▼
「私は、授業改善にも積極的に取り組んできました。生徒の興味関心を引き出すために、教材研究や授業方法の工夫を重ね、生徒が主体的に学ぶ授業を展開してきました。
その結果、生徒の学習意欲が向上し、学力も向上しました。また、ICT活用にも力を入れ、オンライン教材や動画コンテンツを制作し、生徒の学習をサポートしてきました。
貴社では、この経験を活かし、◯◯の発展に貢献したいと考えています。」
まとめ

以上のことから、より良い面接試験にするためには事前にしっかりと準備と練習をしていく必要です。
人としての自分、教員としての自分をしっかり分析した上で最大限面接官にあなたの意欲を伝えてください。
次回の面接試験に役立つ想定質問パート2を解説していこうと思います。
なお、面接に不安がある人は転職エージェントを活用するのをオススメします。
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